RSウイルスに子供がかかる決定的な原因と対処法
RSウイルスかな?と思ったお母さん。
安心してください。RSウイルスは2歳までの子供のほぼ100%が一度はかかる病気です。
ただ、生後6ヶ月未満の赤ちゃんに症状が現れた場合、重症化する確率が高くなりますので、注意が必要です。
RSウイルスのRSはRespiratory Syncytial Virusの頭文字をとってRSとなっています。
Respiratoryは呼吸器という意味で、呼吸器系に影響するウイルスということになります。子どもの呼吸器系の病気(気管支炎、肺炎など)を起こす最も多い原因ウイルスのひとつです。
RSウイルスの検査について
RSウイルスの検査は1歳未満の乳児に関しては無料で検査を受けることが可能です。
これは2011年10月17日の厚生労働省保健局医療課長通知(保医発1017第1号)により、保険の適用範囲内になったからです。
検査の内容は?
RSウイルスの検査に関しては、基本的に病院でおこなってもらうことをオススメしています。
検査にかかる時間は30分程度で、まずは鼻に綿棒を入れて、粘膜から検査をすることと、同時に血液検査を行います。
血液検査と粘膜の検査を総合的に判断をして、RSウイルスなのかを確認します。
RSウイルスの症状について
症状は本当に風邪に似ているのでわかりずらいです。
鼻水が出たり、咳が続いたり、38度前後の熱が出ます。
このように通常の風邪と似ているので、気づきずらいこともRSウイルスの特徴です。
また、RSウイルスに感染した場合に喘息になりやすいといった過激な表現をしているサイトがありますが、前述した通り、RSウイルスは2歳までにほとんどの子供がかかる病気ですので、RSウイルスに感染したからといって喘息になるということは、ほとんど考えられません。安心してください。
ただ、RSウイルスがきっかけで、細気管支炎や肺炎になる場合がありますが、そうなった時は気をつけるべきです。
この辺の詳しい判断に関しては医師が確実ですので、医師への相談と判断を仰ぐべきです。
RSウイルスの治療
RSウイルスについては、現状で効果的なワクチンもなければ、特効薬もありません。
咳がひどいことが特徴的なRSウイルスに関しては、気管支を広げる薬や、痰を切りやすくする薬、炎症を治してくれるステロイドなどが使われることがあります。
RSウイルスの予防法
RSウイルスは鼻や目、口などから感染する場合が多いです。
子供がよく触るおもちゃなどに唾液が付着して、そこからの感染という事例が多く見られます。
ウェットティッシュなどで、子供が触る可能性のあるものを除菌してあげることなどが、予防をする上で、もっとも効果的かと思います。