母乳が出ない時の3つ理由と3つの対処法
母乳が出ない、、、
母乳というのは、赤ちゃんが生まれたら、何もしなくてもすぐに自然とどんどん湧き出てくるものだと勝手に思っていました。
ところがいざ無事に出産を終えて、娘に母乳を飲ませようとしても、一滴も出ないし、ましてや娘もどうやって母乳を飲めばいいのかが分からないといった状態が1週間ぐらい続き、その間、一生懸命母乳を出そうとしたのですが全く無駄でした。
母乳が出ない理由
高齢によるもの
ある医者に確認をしたところ「母乳と年齢に相関性はありません」という回答をもらいました。
年齢によることで確かに最初は出ずらいとか、母乳が出る勢いが弱いということはあるかもしれませんが、根気よく赤ちゃんに対して、母乳をあげ続けるということをしていくと、問題なく母乳が出るということでした。
遺伝によるもの
これは完全に勘違いです。
母乳の出る出ないに対して、遺伝は引き継ぎません。
よく昔は、母乳で育てられた子は、母親になっても母乳が出やすいなんて、なんの根拠もないことを言っていましたが、今はそんなことはありえません。
おっぱいが張らない
母乳で育てようとするとおっぱいが張らないから大丈夫かと思うお母さんがとても増えています。
それは大きな勘違いです。
母乳には大きく分けて2種類あります。
張り乳
これはお母さん自身が子供がいよいよ生まれるというタイミングで母乳の準備を体が始めます。
そうなるとお母さんのおっぱいは自然と張ってきます。それはお母さんの体の中におっぱいを溜め込んでいる状態だと思って下さい。
その後は徐々にさし乳に変わっていきます。
さし乳
これはお母さんの体の中に母乳をためている状態ではなく、逆に乳首が刺激をされて、そこから母乳を作り出しているという状態です。
この状態に関しては、お母さんに張りを感じることはありません。
なので、張りがないから母乳の調子が悪いのではなく、逆に母乳をいつでも作り出せる状態という事で、非常にポジティブな状態です。
ストレス
母乳とストレスは密接な関係があると言われています。
そもそも母乳は血液で出来ており、ホルモンの影響を受けてぶんぴつされるものです。
ですので、ストレス状態で自律神経のバランスが乱れると、どうしても母乳は出ずらくなる傾向があります。
なるべくストレス状態をなくし、ストレスがたまってきたな〜と感じたら、粉ミルクで楽をするという手もありかと思います。
最近の粉ミルクは昔に比べて、栄養価も非常に高いので、安心してあげても大丈夫です。
母乳が出ない時の対処法
母乳が出ない時のマッサージ
いつからやればいいの?
ベストなのは妊娠28週目程度からと言われています。もちろん出産後にマッサージをしても大きく効果はあります。
どうやるの?
1.右手で自分の左側のおっぱいを思いっきり中央に寄せます。
2.左手でも左のおっぱいの外側から中央に寄せます。
3.これを4〜5回、両方の胸で繰り返します。
4.今度は右手を左のおっぱいの下に支えてあげるようにします。この時、おっぱいを掴んだりしないでください。乗せる程度です。
5.左手で右肩の方に上げるイメージでゆっくりと動かします。
6.これを4〜5回、両方の胸で繰り返します。7.4でやった様に、右手を左のおっぱいの下に支えてあげるようにセットします。
8.今度は左手も右手の下に支えるように置き、下から上へゆっくりと動かします。
9.これを4〜5回、両方の胸で繰り返します。
以上です。
わからない時は、以下の動画なんかも参考にしてみてください。
https://m.youtube.com/watch?v=J0-mlLRZ6Wk
遺伝的に母乳が出ないこともある
はっきりと言います。母乳が出ないことと遺伝は一切関係ありません。
それは昔の言い伝えのようなもので、昔は粉ミルクで育てることを必ずしも良いとしない状況がありました。
これは当時の粉ミルクは栄養価も高くなく、子供にとっても、ベストな状態ではなかったからです。
そんな中、粉ミルクを使っているお母さんの言い訳のような形で広まっていったというのが一番可能性の高い説です。
もう一度言いますが、母乳が出ないことと、遺伝は一切関係がありません。
完全母乳と完全ミルクとの違い
よく、母乳と粉ミルクでは、そもそも成分が違うから良くないという話が未だに出てきますし、そういった質問をしてくるお母さんもまだまだ多いです。
結論から言います。何も変わりません。
成分的な話をするならば、むしろ粉ミルクの方が栄養価を最大限に考えて摂取されやすいように作られていますので、逆に良いという見方もあります。
ただどうしても、経済的な話や、産後のダイエットを気にされて母乳を選ぶ方の方が多いのも、また事実です。
母乳のメリット、デメリット
母乳のメリットとしては、先ほどもあげましたが、経済的な部分と、お母さんの産後のダイエットという意味合いが非常に強いです。
デメリットとしては、夜中に頻繁に起きる必要があるということですね。
これがストレスになり、母乳が出ずらくなるというお母さんも多いかもしれません。
粉ミルクに比べて、どの程度飲んだのかとか分かりずらい部分もデメリットかもしれません。
母乳で育児をするということは、一長一短ですので、無理のない範囲で母乳をあげつつ、粉ミルクも混ぜていくということを私はいつもオススメしています。
あまりにも母乳で育てないと!となっている、この日本の状況はあまりようないような気がしています。
(世界的に見ても、こんなに母乳率が高いのは日本だけです)
あるお母さんの体験談
退院前に、助産婦さんからの母乳指導があり、そこで初めて母乳は赤ちゃんにしっかり吸ってもらって初めてお母さんの脳が母乳を作る信号を送ってくれるのだという事がわかり、とにかく娘にもひまさえあれば乳首を含ませるようにしていました。
そんな悪戦苦闘の毎日を送っていたら1ヶ月過ぎぐらいから突然びゅーびゅー溢れんばかりの母乳が出始めました。お風呂に入って血行が良くなるとお風呂の中でも勝手に母乳が溢れてしまうような状況にまでなり、娘もしっかりとお腹を満たす事が出来るようになり、めでたしめでたしという事がありました。
母乳を出すには、放っておいてはだめで、たとえ出ていなくてもしっかりと赤ちゃんに乳首を吸ってもらう事が大切なのだと言う事が分かりました。